RESOLUTE 712 Tapered Straight 505model
リゾルト 712 テーパードストレート 505モデル
【RESOLUTE(リゾルト)】
ジーパンを作り始めて30年以上。
デザイナー林にとっては、ずっとLevi’s 501が憧れだった。DENIMEのデザイナーとして成功し、
1990年代には一世を風靡したが、穿きたいジーパンは1970年代のLevi’s 501の66 モデルだった。
あの頃のLevi’sのようなジーパンが作りたい。
RESOLUTEのスタートはその想いからだったと言ってもいいだろう。
裾を切らないで穿けるように、ウェストとレングスのサイズが豊富にあって、何年経っても変わることのないスタンダードなジーパンが林の理想だった。
ヴィンテージジーンズ・ブーム全盛期は、ヴィンテージをそのまま穿くことが格好良いとされていた。
しかし、現代ファッションに不可欠な要素は、シルエットだと林は考える。
Levi’sを穿いたアメリカ人は格好良いが、日本人が穿いても同じようには見えない。
日本人が穿いてもアメリカ人が穿いているように見えるには、日本人の体型に合ったジーパンを作る以外にない。
そう思った林は、何度も何度もパターンを起こして、日本人の体型に合うシルエットを完成させた。
代表的モデルの710は、いまや87サイズにも及ぶ。
ここまでサイズを揃えたジーパンは、現在では世界中で唯一と言えるかもしれない。
リーバイスの505モデルをベースとした712は、505モデルと同様にジップフライ仕様。
股上が浅く、膝から裾にかけてテーパードがかかっているストレート。
防縮加工(サンフォライズド)された生地を使用し、生地の表面の毛羽立ちはあらかじめ焼いてある。ジッパーフライ。
MADE IN JAPAN
世界的にも評価が高い日本製のジーンズ。
その産地は、岡山県と広島県にまたがる備後地方だ。RESOLUTEの織場は岡山県井原市にあるシンヤ株式会社。
旧式の力織機がいまなお現役で稼働する、海外からの生産依頼が引きも切らない国内屈指の生地メーカーだ。
デザイナー林のDENIME時代からのパートナーでもある。
ここではRESOLUTE専用の織機が用意されており、盛夏を除いた四季を通して、安定した品質の生地が織り上がるよう熟練の職人がメンテナンスを欠かさない。
その生地を使って、理想的なシルエットに縫い上げるのは、岡山県新見市にある縫製工場、新見ソーイングセンター。
ここは、かつてLevi’s Japanの指定工場だった。
縫製工程別に細かく設定されたミシンでRESOLUTEはパーツごとに縫われていく。
慣れた手つきで、リズムを刻むが如く縫われていく様は実に小気味よい。
デザイナー林をして「ここやないとRESOLUTEの顔にならん」と言わしめるほど信頼も厚く、ポケットのスレキに縫い込まれたギャランティがその品質の証しだ。
ここでの縫製の後、島根県の加工場で洗い、乾燥機にかけられてRESOLUTEは仕上げられる。
ウエストベルト端トップボタン横の始末に関して
ウエストベルトの上下のチェーンステッチの縫い終わりの糸はヴィンテージに倣いあえてギリギリでカットせず少し残した状態で仕上げています
この残し加減は縫製する人の手によって違いがあり、ほとんど残っていないものや長く残っている場合がございます。
着用と共に自然に切れてしまう場合が多いのですが、不要な糸の為気になる場合は切っていただいても大丈夫でございます。
このジーンズの縫製上の特徴としてご理解くださいますようお願いいたします。